小関 良佑

エンジニアリング事業部
燃料技術部

小関 良佑

Q1.大学時代の研究と今の業務の違いを教えてください。

大学時代は、核エネルギー(原子力、核融合など)やナノマテリアル関係について学びました。研究としては、水素エネルギーに関連して、金属材料の脆化メカニズムの解明に向けて原子レベルのミクロな視点からアプローチをしようと日々励んでいました。
入社後は、燃料の設計・開発部隊に所属していますが、研究時代とはスケールが異なり、大きな燃料集合体の機械設計、耐震設計を中心とした業務を担当しています。大学時代と領域的には重なっていますが、とても幅広い世界に足を踏み入れたなという印象ですね。
また、原子力産業は歴史が古く、省庁からの規則はもちろん民間による規格など含め、体系化された前提があり、自社を超えて国内外までさまざまな検討がなされていることに、大変驚きました。

小関 良佑

Q2.ご自身の現在の業務内容を教えてください。

自社の燃料集合体が、加圧水型原子炉で燃料として使用しても本当に大丈夫? 安心できる? ということを試験や解析で評価したり、機械分野の担当として更に安全性を高めるための設計改良をしたりしています。
また、設計・開発や試験・解析評価を通じて、お客さまのご要望にもお応えしていきます。
ひとことで言えば「自社燃料の機械分野におけるスペシャリスト」ですね。

Q3.これまで印象深かった仕事内容はどんなことでしょうか?

私の入社は、2011年の東日本大震災の直後でした。特に原子力発電所の施設や設備の耐震基準が非常に厳しくなったことで、従来より大きな地震を想定した燃料集合体の加振試験や解析チームの一員として奔走していました。最終的には、燃料も含めた発電所全体の安全性をまとめた結果が国に認可されたことで、川内1号機から徐々に再稼働が始まりました。原子力発電所から見れば燃料はごく一部分ですが、「核燃料物質」を内包するものであることから注目度が高く、審査の説明準備では非常に大変だったことを覚えています。また、再稼働のための評価の一部として、私自身が評価した結果が盛り込まれ、それが認可されたことにより、再稼働に貢献できました。そうして再稼働した発電所から社会全体に電力が供給されるようになって、ようやく少しは社会に貢献することができたかなと、大変さもあわせもってとても感慨深い仕事でした。

小関 良佑

Q4.1日の過ごし方を教えてください。

基本的にはデスクワークが中心です。8時40分に出社、息の長い仕事も多いのである程度で目途をつけて帰ることが多いです。最近はフレックスやテレワークも増えてきて、仕事のやり方に対する自由度は高くなったと感じていますね。
また週1回程度、社外打ち合わせで大阪都市部や東京等へ出張していますが、最近はほとんどがweb会議に変わっています。

Q5.休日の過ごし方を教えてください。

休日は、多忙な仕事の疲労で寝ていることもままあります(笑)が、大阪を含めた関西圏は趣味などでアクティブに活動するにはもってこいの場所です。
社外のつながりも大切ですので、趣味のピアノやカメラなどのサークルに参加するようになり、休日も学びながら楽しんで過ごしています。

6.今後、入社を考えている方に、ひとことお願いします。

毎日元気に会社に来てもらいたいです。“タフな人、待っています!!