原子力発電所では定期的に運転を停止し、燃料に異常が無いかを様々な検査方法で確認します。当社は燃料検査用機器の設計・製造、それらの機器を使用した燃料検査を通して、原子力発電所の安全な運転に貢献しています。
燃料の検査以外にも、原子炉内の蒸気発生器や弁、ボルト、配管などの様々な設備、部材を対象とした非破壊検査サービスを提供しています。また、次世代の非破壊検査技術や、音響(アコースティックエミッション)を利用した打音検査技術などの開発、検査の信頼性向上にも取り組んでいます。
原子力発電所設備の検査方法に関し、従来の検査方法から、科学的・技術的な根拠に基づき、「必要な点検を必要な時期に実施する」ように変更されました。当社は、原子力発電所各種設備の最適な保全/安全な運転のために、各種設備の保全・点検・補修計画の最適化(保全プログラムの策定)支援を実施しています。また、長期停止の原子力発電所の再稼働や再稼働した発電所の安全性確保のための各種支援も実施しています。
原子力発電所の炉内燃料管理やプラント保全サービスの経験を活かし、原子燃料の計量管理や会計整理を行うシステム、原子力発電所の水質管理支援システム等、原子力発電所で使用される各種システムの開発・保守を行っています。
深刻化する社会インフラの老朽化に対して、国は全国の道路(トンネル、橋梁を含む)の点検を義務付けるなど、効率的な点検方法のニーズが高まっています。そうした背景の中、当社は原子力発電所で培った非破壊検査技術をベースに、AEセンサを用いた打音検査による社会インフラ診断サービス、ビッグデータからAIで未来予測する社会システム診断サービスを提供しています。