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南アフリカ共和国PBMR燃料製造設備の受注が内定

2002/04/25

 原子燃料工業(株)は、南アフリカ共和国のPBMR社から、同社が建設計画を推進しているPBMRの燃料製造設備に関する発注内定を受け、契約の詳細条件の交渉に入ることとなりました。納期は2004年末を予定、契約金額は約20億円の規模と見込んでいます。
  PBMR(ペブルベット・モジュラー・リアクター)は電気出力12万〜15万キロワットのモジュラー型高温ガス炉で、高い熱効率、優れた経済性、固有安全性等の観点から将来型原子炉として注目されています。PBMRの建設のために設立されたPBMR社は、南アフリカ共和国の国営電力公社エスコム社がその筆頭株主で、英国原子燃料会社(BNFL)などが出資しています。
1号炉(実証炉)は2007年の完成を目指して鋭意作業が進められています。

 我が国でも日本原子力研究所の高温工学試験研究炉(HTTR)が運転を始めましたが、PBMR、HTTRなどで用いられる燃料は現在の発電炉の主流である軽水炉と設計概念が異なり、直径約500〜600ミクロンの二酸化ウラン(UO2)燃料核を炭素および炭化珪素で多層被覆した被覆燃料粒子を用いる点が特徴です。
 原子燃料工業(株)では、1960年代から日本原子力研究所の高温ガス炉プロジェクトを対象にして燃料製造技術の開発を進め、ドイツ、米国の燃料加工会社と並んで、その技術を完成させました。その後、ドイツ、米国が撤退したため、現在、原子燃料工業(株)は、このタイプの燃料を商業的に供給できる世界唯一のメーカとなっています。PBMR社による今回の決定は、このような開発実績やHTTR向け燃料の量産経験が大きく評価されたものと思われます。 なお、HTTRは順調に運転中であり、原子燃料工業(株)が全量納入した燃料の品質レベルが非常に高いことが確認されています。

 原子燃料工業(株)が発注内定を受けた燃料製造設備は、南アフリカ共和国内に建設されるパイロットプラントに設置されるもので、年間約3トン(ウラン量換算)の生産能力を有します。原子燃料工業(株)は前記設備の設計、製造、据付および試運転を実施します。南アフリカ共和国では実証炉に引き続き10数基のPBMR建設が計画されており、世界的にも注目されています。

  ご参考
   1.PBMR社(PBMR Pty Ltd.)
      CEO David R Nicholls
      本社 南アフリカ共和国センチュリオン市
      出資比率 ESKOM社  40%
             IDC*  社   25%
             BNFL 社   22.5%
              EXELON社 12.5%
             * Industrial Development Corporation of South Africa
   2.原研「高温工学試験研究炉」
      所在地 茨城県大洗町
      熱出力 30MWt
      燃料型式 ピン・イン・ブロック型



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